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1965年、幼少の頃より料理を作るのが好きだった佐藤シェフは高校卒業後、料理人になる夢を膨らませ、東京へ修行に出る。

3年間の修行の後帰郷し、開業資金を貯め、1970年、苫小牧市双葉町にレストランラムスターをオープン。

’70年代は、それまでの「洋食料理」から「フランス料理」などへと、専門分野へ分かれ始めた頃で、東京ではフランス帰りのシェフたちによる、本格的なフランス料理が有名になり始めていた。
しかし、佐藤シェフは店を開業したばかりであり、フランスへ行くことは叶わす、独学でフランスの伝統料理を学んでいく。

おいしい料理があると聞けば、日本中どこへでも行って食したり、当時では珍しい食材であるトリュフやフォアグラを取り寄せ、本格的なフランス料理を苫小牧でいち早く提供したりした。
そんな佐藤シェフは着実にお客様の心を捉えつつあり、あるとき、常連の医師のお客様が、東京からエスカルゴの持込をされた。それがきっかけで、エスカルゴはシェフにとってフランス料理の試金石となった。

また、酒問屋さんとワインについて学び、フランス料理に合うワインを苫小牧で初めて提供した。いろいろな料理と相性のいいワインを楽しんでもらいたくて、1973年にはワイン会を初めて開いた。そのワイン会は現在では207回を数えている。

これまでの「洋食」から「フランス料理」へ、そして「ワイン」へと、ひたすらお客様に喜んでいただくことだけを考えて、走り続けてきた。
だが、「和食」「洋食」「中華」「アジアン」などの世界各国のあらゆる料理を味わうことのできる現代、お客様の本当の満足度はどうなのか疑問に感じてきている。

洋食を勉強していた頃、自慢の「厚焼きポークチャップ」や熱い鉄皿の上で油が飛び散る「ビックハンバーグステーキ」を食べるときの喜びは、当時自分の五感を最も満足させてくれた。あの頃のポークチャップやハンバーグこそ、われわれ団塊世代の青春時代の身も心も満足させた、「これだ!」と言わせる西洋料理の原点ではなかったか・・・。

今考えていることは、「自分らしさの原点とは何か」「自分が本当に満足できるものを味わっていただきたい」ということ・・・。

豊富で安心・安全な北海道の食材で、原点の料理をたらふく食べて、心も体も満足してもらうのが今の自分の夢だ。

お客様に「フランス料理」の良さも、日本の食文化である「洋食」の良さも、存分に味わって満足していただくことこそ、自分の最高の喜びであると考えている。
シェ・サトウビル
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